ダンサーとして活動していると、「社会保険や年金ってどうなるの?」と疑問に思ったことはありませんか?
会社員をしながらダンスを副業でしている人、フリーランスや個人事業主として独立している人では、加入する保険制度や将来の年金額が大きく変わってきます。
特に、国民年金と厚生年金の違いや、フリーランスが加入する国民健康保険の負担額などは、知っておかないと将来の備えに影響します。
このシリーズ第4回では、
- 会社員ダンサーとフリーランスダンサーの年金・社会保険の違い
- 保険料の負担イメージ
- 将来に向けた備えのポイント
を初心者向けにわかりやすく解説していきます。
ダンサーが知っておくべき社会保険・年金・税金の基礎知識
1. はじめに ― 税金以外にも大事な「社会保険・年金」
ダンサーとして活動していると、収入の波があったり、会社員とは違う立場になることもあります。そんなときに見落としがちなのが「社会保険」「年金」「税金」の仕組み。
これらを理解しておくことで、将来の不安を減らし、無駄な出費を防げます。
2. 社会保険とは?
社会保険とは「健康保険」「年金保険」「雇用保険」「労災保険」など、生活を守るための制度の総称です。
- 会社員ダンサー
→ 勤め先で健康保険や厚生年金に加入(給与から天引き) - フリーランス・個人事業ダンサー
→ 自分で国民健康保険・国民年金に加入
👉 ポイント:副業ダンサーでも、会社員なら基本は会社の社会保険に入ったままです。
3. 健康保険(医療保険)
- 会社員:勤務先の「健康保険組合」や「協会けんぽ」に加入
- フリーランス:市区町村の「国民健康保険」に加入
医療費の自己負担はどちらも 原則3割。
ただし国民健康保険は扶養制度がなく、家族も個別に加入が必要。
4. 年金制度
- 会社員ダンサー:厚生年金+国民年金の二階建て
- 個人事業主ダンサー:国民年金のみ
国民年金は月額16,000円強(2025年時点)を支払う仕組み。
将来の受け取りは少ないので、不安なら「国民年金基金」「iDeCo」などで上乗せも検討。
5. 住民税・所得税の違い
- 所得税:国に納める。確定申告時に計算。
- 住民税:翌年、自治体に納める。
- 会社員は「特別徴収」(給与天引き)が基本
- 個人事業主は「普通徴収」(自分で納付)
👉 副業ダンサーが「会社にバレたくない」ときは住民税の扱いがカギになります。
6. 国民健康保険料・住民税はどう決まる?
前年の所得を基に計算される
収入が増えると翌年の負担も増える
「去年は収入が少ないから安心」と思っていると翌年に大きな請求が来ることも
7. ダンサーが気をつけたいポイント
収入が安定しない場合は「税金+保険料」を見込んで貯金しておく
社会保険に入れる仕事(会社員)をしながらダンスを続けると安定しやすい
フリーランスなら「国保・国民年金」に加えて、将来のための備えも必要
8. まとめと次回予告
ダンサーにとって税金だけでなく、社会保険や年金は生活の土台となる大切な制度です。
「今の自分がどの制度に入っているのか」を把握し、将来に向けて準備を進めましょう。
次回(第5回)は、「ダンサーの節税アイデア集」 を紹介します。日々の活動の中でできる工夫をわかりやすくまとめます。
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