ワルツもタンゴも社交ダンスの世界ではスタンダードの分野になります。
男女がホールドして組むのは2つの種目です。
このワルツ、タンゴの違いはなんでしょうか?
音楽的、踊り的違いについて解説したいと思います。
ワルツとタンゴの違い
ホールドの違い
ワルツとタンゴの違いの大きな特徴はホールドです。
ワルツ、スロー、クイック、べニーズロックが同じであるのに対して、タンゴだけが異なります。
女性の左手が男性の右の脇の下に入るところが違います。
なぜか?
歴史的にタンゴだけが密着度が高い種目でした。
現在は、タンゴもワイドなホールドですが、その名残から脇の下に女性の左手が入るのは変わっていません。
さらに、男女ともに、右足が左回転を行っているポジションに置いているため、ボディも左回転が行われており、脇の下に入ります。
音楽的違い
ワルツは3拍子の音楽を使います。
タンゴは4拍子の音楽を使います。
ワルツはゆったりとした音楽なので、優雅な踊りになります。
一方タンゴはテンポが早く、情熱的な踊りになります。
ワルツはイギリス、タンゴはアルゼンチンが発祥と言われています。
踊りの表現
ワルツはイギリス発祥というだけあって、品がある踊りになります。
回転が多く使われるステップが用いられて、スカートが舞うように踊ります。
ライズ&フォールが特徴的テクニックになります。
タンゴは情熱のタンゴと言われて、ネックアクション、ボディアクションが激しく使われることが多いです。
重心はワルツに比べて低いと言われています。昔は、かなり低かったですが、現在はそこまで低くなることは少ないです。
ワルツに比べれば多少低い程度です。
ドレス
デモンストレーションなどで使う場合のドレスの色は?
ワルツは、白や青などが多いですが、基本的にはどんなドレスでも合います。
男性は燕尾が好ましいでしょう。
タンゴは、赤のドレスや黒のドレスが似合うでしょう。
男性はタンゴの時は、ジャケットやベストで踊ることも多いです。
フットワーク
ワルツはライズを多用するため、足の爪先から踵まで満遍なく使います。
タンゴの場合は、ライズが少ない分、爪先から出るということは少なく踵やボール、インサイドエッジなどを使うことが多いです。
タンゴの足のポジションは、男女ともに、右足が半歩後ろに引いており、左に回転して置いてあります。
スウィング
ワルツはスウィングダンスと言われるように、前後左右、足やボディのスウィングを使います。
タンゴにも、スウィングの技術を使うことはありますが、フットを止めることも多いのでスウィングが目に見えて表現することは少ないです。
ステップ
ワルツのステップは他のスタンダード種目に取り入れられることも多いですが、タンゴはタンゴだけしかないものも多いです。
ワルツは右回転、ナチュラル系が多く。
タンゴは左回転、リバース系が多く使われます。
まとめ
今回は、ワルツとタンゴの違いについて紹介しました。
どちらもスタンダード種目でありながらポジション、ホールド、踊り方が異なります。
少し、得意不得意が分かれる可能性があります。
どちらも特徴をうまく捉えることができれば、楽しむことができます。
競技会だけの話ですが、タンゴは日本人が得意種目というほど、世界からも注目を浴びていました。
現在はイタリア勢のタンゴが最先端を行っており、日本人は出遅れている間があります。