ダンス

ダンスで使うアイソレーションの種類は?練習方法とコツを徹底解説!

アイソレーション”(isolation)とは、「分離」や「独立」という意味を持った言葉ですが、 ダンスにおい ては、からだの一部分だけを意識的に別々に動かす動きを言い、略して「アイソレ」と呼ばれています。

動かすパーツは、首、肩、胸、お腹、腰、股関節など、たくさんの部位があります。 ポッピングやヒップホップをはじめとしたストリートダンスはもとより、ジャズやバーレスクなど様々なダ ンスにおいて“アイソレーション”は「正確なボディコントロールを可能にする基礎的テクニック」として重 要視されています。


アイソレーションをやる意味

アイソレーションが「ダンスの基礎」といわれていて、なんの意味があるのか。

それは、「ボディコントロール能力」を高めるためです。 ボディコントロール能力とは、からだを思うように動かせる能力のことで、「音楽をからだで再現する能 力」ともいえます。 音楽を再現する能力が高ければ、それは「ダンスの完成度が高い」つまり「ダンスがうまい」ということで す。

ダンスの上達にはボディコントロール能力を高めることがポイントで、その「基礎練習」として「アイソレ ーション」をおこなっています。

①:首のアイソレーション

「前後」は比較的かんたんですが、「左右」はむずかしいですね。 左右に動かすコツは、「耳を引っ張られるイメージ」です。 「首を動かす」というと初心者の方は「あご」から動いている傾向にあります。そうではなく、耳が真横に 引っ張られ、むしろ「あご」は耳と反対に動かすイメージでやってみてください。

②:肩のアイソレーション

肩のアイソレーションは、肩先だけでやろうとすると動きがちいさくなるので、肩甲骨から「グッ」と動か すイメージでやってみましょう。

③:胸のアイソレーション

実は、胸のアイソレで使っているのは、「みぞおち」や「背中」の筋肉で、習得のコツは、それぞれの筋肉 を上手に使いこなすことです。

たとえば、胸を右に動かすときは「みぞおち」を右にコントロールし、前に出すときは「背中」の筋肉をグ ッと押しています。 こんな感じで、上半身の動きをコントロールするためには、「みぞおち」や「背中」の筋肉を柔軟に使いこ なすことが重要。 胸のアイソレを練習するときも、「どこの筋肉を使っているか?」を意識してみましょう。

④:腰のアイソレーション

腰のアイソレーションは、細かくわけて2つの種類があります。 ・腰全体を動かすアイソレ ・骨盤だけを動かすアイソレ 一般的には、骨盤を動かすアイソレを「腰のアイソレ」として教えられますが、より正確に習得したい方 は、2つの種類をわけて練習しましょう。 ちなみに、骨盤を動かすために使っているのも「みぞおち」と「背中」の筋肉で、習得のコツは、それぞれ の筋肉を上手に使いこなすことです。

骨盤を前に動かすときは「みぞおち」を前にコントロールし、後ろに動かすときは「背中」の筋肉を使って います。という感じで、「みぞおち」と「背中」を柔軟に使いこなすことは、ダンスにおいてめちゃくちゃ 重要。

⑤:足首のアイソレーション

足首のアイソレーションには「決まった型」はないので、「つま先やかかとをコントロール練習」くらいの 認識でOKです。

⑥:鎖骨のアイソレーション

上級者向けのアイソレーションです。 やり方は「首のアイソレーション」をしつつ「からだ」を反対に動かすイメージです。

前のやり方:首のアイソレ(後)+からだを前へ 後のやり方:首のアイソレ(前)+からだを後へ 左のやり方:首のアイソレ(右)+からだを左へ 右のやり方:首のアイソレ(左)+からだを右へ 最終的なゴールは『頭の位置を変えずに鎖骨より下(からだ)を動かすこと』ですが、感覚がつかめるまでは 頭が動いてしまってもOKです。


アイソレーションを練習するときのコツ

その①動かし方を理解する
その②:可動域を広げる
その③:リズムを取る

その①:動かし方を理解する

まずは「動かし方」を理解することが重要です。 なぜなら、正しい動かし方を理解しないまま練習すると、「変なクセ」がつくからです。初心者の方は、無 理に動かそうとしたりガツガツ動かしたりしがちですが、これだとケガをしたりや変なクセがつきやすくな ります。

あとからクセを直すのは大変なので、まずは小さくても「正しい動かし方」を理解しましょう。鏡 を見て確認したり、音楽をいったん無視して動きをチェックしたりすると良いです。

その②:可動域を広げる

動かし方を理解したら、「可動域」を広げていきましょう。 具体的な方法は、『いつもより大きく動かす意識をもつ』そして『ストレッチ』です。 特別な練習をしなくとも可動域は広がっていくものですが、意識的におこなうと上達スピートは倍になるで しょう。

その③:リズムを取る

アイソレーションは「動かせるだけでは不十分」で、最終目標は「音楽にあわせることができる」というレ ベルまで仕上げることです。というのも、ダンスにおいては「動き」と「音楽」がマッチして、はじめて 「完成度が高い」といえるからです。アイソレでリズムを取る練習はその第一歩なので、積極的におこない ましょう。

アイソレーションが どうしてもできないときの解決法

解決法①最初は補助をつけてもOK

アイソレの練習をするときは「補助」をつけてもOKです。 首の練習をするときに「肩」を手でおさえる。胸の練習をするときに「ひじ」で引っ張る。という感じ。最 終ゴールは「動かしたい部位だけが動かせる」ですが、動かす感覚がつかめるまでは補助をつけながら練習 してみましょう。

解決法②:練習方法をいくつか試す

アイソレーションの種類や教え方にはさまざまな方法があります。もしいまの練習で感覚がつかめない場合 は、別の練習方法を試してみるのもアリです。

実際、からだの感覚的な部分は「本人」にしかわからず「ど こを意識すると動かしやすいか」も本人にしかわかりません。

解決法③:あきらめず継続する

多くの人は、練習につまづくと「センスがない」という言葉でダンスをやめてしまいますが、それはモッタ イナイです。たしかに感覚をつかむまでは時間がかかりますが、継続すればかならず感覚をつかめるように なります。

継続して練習するから上達するわけで、継続さえすれば上達するということです。あきらめずに練習しまし ょう。


まとめ

練習してダンスを楽しもう アイソレーションの目的は、音楽の再現力を高めるため 種類や教え方はたくさんあるので、自分にあう方法を試す。

「あきらめず継続すること」 アイソレーションにおすすめの曲 曲のスピードが遅すぎず早すぎない、終始同じスピードの曲がおすすめです。

また、曲によっては途中でBPMが変わってしまったり、セリフのようなものが入る曲があります。 明るくてアップテンポな曲は気分も上がり楽しくトレーニングできるのでおすすめです。

ヒップホップやラップよりもポップスやR&B系よりなのでメロディーラインもわかりやすいので音に乗りや すいでしょう。 好きな曲を選んで楽しく アイソレーションを学びましょう。