こちらの記事ではダンスの首だけを動かすこと(アイソレーション)について解説していきます。
主に以下のテーマに分けてお話していきます。
① はじめに
② 練習方法(前後左右に動かす方法)
③ コツ
④ アイソレーションすることのメリット
⑤ 最後に
それでは早速一つ目のポイントから話していきましょう!
ダンスをするときのアイソレーションとは?
ダンスでは首、肩、肘、腰、膝など各身体の一部を別々に動かす基礎の動きのことを「アイソレーション」と呼びます。
英語でも「Isolation (隔離、孤立、独立)」という単語が意味するように各身体の部分を独立させて動かすことを表しています。
では、なぜこのアイソレーションが必要となるのでしょうか。
それはダンスの振り付けをさらに見栄え良くするための土台となるからです。
振り付けの例として、腕の動きよりワンテンポ遅らせて腰を回すなどダンスでは身体を部分ごとでコントロールして踊ることがほとんどです。
このことからアイソレーションというのはダンスの基礎であり、ダンスを上手く見せる土台にもなるからです。
このアイソレーションは初めから、スムーズに動かせる人の方が少ないです。
身体の柔軟性と同様に繰り返し動かしたり、練習することで身につけることができます。
それでは、本記事ではこのアイソレーションの「首」の動かし方について次のパートで解説していきますので、ちょっとずつご自身の動かせる範囲で動かして練習してみましょう。
練習方法(首を前後左右に動かす方法)
練習をする際は鏡や動画を撮りながらやってみましょう。
まずは動かす時のイメージをお話しします。
人は「頭のてっぺん」を前後左右に動かすのは自然と動かしていると思います。
首のアイソレーションはそれとは異なり、動かすイメージは「顎」を前後左右にスライドさせることをイメージしてみてください。
イメージはできても動かせないよーというのが大半です。ゆっくりと確実に何度も練習を重ねてるうちに大きく動かせるようになります。
ストレッチ体操みたいなものですね。
初めのうちは首(の付け根あたり)を両手で押さえながら動かすと動かしやすいです。
それではさっそく動かし方の説明の本題に入ります。ステップとしては⑴〜⑸を設定しています。
⑴ 首を前へ動かす
⑵ 後に動かす
⑶ 左に動かす
⑷ 右に動か
⑸ ラウンド(1周)させる
それでは⑴〜⑸を1つずつ解説していきます。
首を前に動かす
まずは、⑴の前に動かすアイソレーションからです。
先述したように「顎」を前にスライドさせてみましょう。
この時に顎を突き出すことに意識を持ってきすぎてしまうと顔が上を向きがちのため、気持ち少し「下」にスライドするイメージをしながら動かして、顔も上に向かないようにします。
後ろに動かす
続いて、⑵後ろに動かす動かすアイソレーションです。
後ろに動かす時は二重顎を作るイメージを持っていただくとイメージが掴みやすいかもしれません。
首をまずは後ろに倒して、その状態で二重顎を作りに行ってみてください。
はじめのうちは少し動きとしては苦しい動きになります。
徐々に慣れてきたら⑴、⑵だけ(前後の動きだけ)でも順番に繰り返してみましょう。
これだけでもだいぶ習得度は高いです。
左右に動かす
続いて⑶、⑷の左右の動きです。
こちらは前後に比べると少し難易度は上がります。
この動きも意識するのは「顎」です。
顎を横にそのままスライドさせることを意識します。
初めのうちは首周りが硬く、動かし難いかもしれません。これは慣れと回数になってしまいます。
左右の動きは真横にスライドというより若干斜め前に動かし、顔は正面を向いたままを意識するとやりやすくなります。
⑴〜⑷まで動かしてみていかがでしょうか。
自分の動かしやすいポイントがあったりしますのでご自身で意識しやすいポイントを見つけてみてください!
動かすことに慣れてきたら⑸ラウンド(1周)させてみてください。これまでの説明をすべて意識してください。
1周回す
ここからがさらなる課題になります。
後半は⑴〜⑸までの動きを音に乗せる練習になります。
この練習はぜひ鏡を見ながら実践してみましょう!自分がどの程度動いているか、音にちゃんと合わせて動けているかを確認しながら練習してみてください。
首のアイソレーションを音に乗せる練習ですが、8カウントを数えながらやっていきます。
初めは8カウントで⑴〜⑷までの動きを1つずつやっていきましょう。
もちろん1つの方向を繰り返し続ける練習もかなり有効です!
いかがでしょう?
動きの難しさにさらに音に乗せるのは難易度が上がると思います。頑張りましょう!
さて、少し話が脱線してしまいましたが8カウントで全方向動かすことに慣れてきたら徐々に動きにかけるカウント数も減らしていきましょう。
1つの方向にかけるカウント数が8カウント→4カウント→2カウント→1カウントとなるといった具合ですね。
この際、カウント数が短くなればなるほど動きが小さくなったり、顔が横を向いてしまったりするので基本の「顎をスライドさせる」「正面を向いたまま首を動かす」ことを忘れずにいましょう。
③首のアイソレーションのコツ
これまでは動きと練習についての説明でしたが、ここからはコツやポイントについてお話ししていきます。
習得の近道としてこのパートが役に立ってくるはずです。それではまいりましょう。
習得のコツは鏡を見て自身の動かせてる可動域、動いてる様子をひたすら確認することです。この時のチェックのポイントとしては「あ、少し顔が正面向いてないな」、「もう少し顎を下げてみようかな」などシルエットを確認しましょう。
1つ1つのポーズを確認するイメージです。
アイソレーションという「動き」の基礎ですが、「動き(線)」は「ポーズ(点)」の集合体なのです。
「首を前に動かすポーズ」等を重ねていったのが今回説明した首を前後左右に動かすアイソレーションになるわけなのです。
あとは首を動かす時に1番意識して欲しいのは人それぞれ意識するポイントが違うので、自分にとってどのくらい首を倒して、どのくらい顎をスライドして、頭を倒れないように維持しないといけないのか…など、力や意識の入れ込み方を確認することです。
1つずつ、身体の各部分にどのくらい意識を向ける必要があるかを確認していきましょう!
④アイソレーションをやることのメリット
もしかするとダンスにおいてアイソレーションほど地味な練習はないかもしれません…
ですが、そんな地味な練習もかなりのメリットがあるのでそれもお話していきましょう。
メリットとしては以下です。(もちろん、個人差はあります。)
⑴ ダンスの振り付けに取り入れることでかなりノリのある踊りにすることができる
⑵ 首の可動域がかなり広がる
⑶ 肩こりが解消される
というようにダンスの上達に繋がることはもちろんのこと、身体への良い影響を与えることができます!
ストレッチ効果や筋トレ効果を首にも与えることができるので一石二鳥ですよね!
⑤最後に
この記事では動きの説明や練習方法、メリットについてお話してきました。
いかがだったでしょう。地味な動きこそダンス上達の第一歩になります。首の動きはいつでもどこでも練習できるので練習してみてください^_^
他人に見られないところでやると良いと思います笑
電車の中などでやっていると不思議がられたり、ダンサーなんですか?などと声をかけられたりすることもあるかも?しれないです笑
(実際に私はありました笑)
それでは、皆さんのダンス上達に繋がりますようにこれからも練習を頑張っていきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました。