社交ダンス初心者

社交ダンスは10種類以上!3つの分類とそれぞれの特徴を紹介!

社交ダンスは10種類以上もあるということを知っていますか?ダンスの種類によって雰囲気もリズム感も異なり、ステップなどの技術にも違いがあります。

チャレンジしてみたい社交ダンスの種目を見つけられるとモチベーションが上がるでしょう。社交ダンスは大きく3つに分類できます。分類ごとに複数の種目があるので、種類による違いや特徴を見ていきましょう。

 

社交ダンスの3つの分類

社交ダンスには正規競技として認められている種目と、競技ダンスとしては認められていない種目の2種類があります。

さらに正規競技はスタンダードとラテンの2種類に分けられるため、社交ダンスを大枠で考えると全部で3種類です。まずはそれぞれの特徴を簡単に見ていきましょう。

 

【競技】スタンダード(モダンダンス)

スタンダードは流れるような音楽に合わせて、優雅に踊るのが特徴の競技ダンスです。華やかな雰囲気の衣装を身にまとい、男性と女性がぴったりと密接してホールドしたまま踊ります。スタンダードはモダンダンス、ボールルームとも呼ばれていて、ヨーロッパが発祥の伝統ある社交ダンスです。

初心者からベテランまで親しめる種類のダンスが多く、レベルに合わせて選べるのが魅力です。宮廷舞踊として始まった歴史もあるため、高貴な気分を味わいながら優雅に踊れる種目もあります。

 

【競技】ラテン(ラテンアメリカン)

ラテンも競技ダンスの一つですが、アクティブで自由が大きいスタイルになっています。軽やかなステップで、男女が付いたり離れたりしながら多様な表現をするのが一般的です。フォーマルなスタンダードとは対極的で、自由を生かして表現力を発揮するのにうってつけです。ラテンはラテンアメリカンとも言われていて、ヨーロッパからアメリカ大陸に社交ダンスの文化が持ち込まれて、南米で発展したという歴史があります。

情熱溢れるスタイルで、リズミカルな種類が多いのが特徴です。

 

【非競技】パーティーダンス

パーティーダンスは協議会の種目からは外れていますが、社交ダンスパーティーで昔からよく踊られてきた社交ダンスです。スタンダードとラテンに分けることが可能で、それぞれの特性をはっきりと持っています。競技ダンスの種目に比べるとステップを取りやすくて初心者に向いています。

競技会への出場にこだわらずにパーティーやサークルで楽しみたい人にうってつけです。気軽に始めて、いろいろな人と社交ダンスを楽しめるのがパーティーダンスの魅力です。

 

スタンダードの5種類の特徴

スタンダードダンスには5種類あります。フォーマルな雰囲気のあるスタンダードは社交ダンス界で人気です。それぞれの特徴を簡単に見ていきましょう。

 

ワルツ

ワルツは3拍子のスローテンポの音楽に合わせて踊る優雅なダンスです。社交ダンスの入口としてまずワルツから学ぶ人がほとんどです。大きなスイングと上下運動(ライズ・アンド・フォール)が特徴のダンスで、美しく踊る基礎を身に付けるのに適しています。

 

ヴェニーズワルツ

ヴェニーズワルツはウィンナーワルツとも呼ばれていて、音楽の都ウィーンでワルツから派生して生まれた種目で、リズムが速くて軽快なのが特徴です。舞踏会のシーンでよく登場する社交ダンスで、格式の高いダンスとして知られています。

 

タンゴ

タンゴはメリハリのあるスタッカートが利いた音楽に合わせて踊るのが特徴のスタンダードです。リズムがはっきりとしていてネックアクションが大きく、シャープなダンスになっています。

アルゼンチンタンゴとは別の踊りですが、アルゼンチンのブエノスアイレスで発祥したと言われています。

 

クイックステップ

クイックステップはスタンダードの中で最も素早いステップを駆使してスピード感が溢れる種目です。軽快さや明るさでは突出しているので、踊っていても見ていても楽しいダンスです。

姿勢の維持の難しさやパートナーとのマッチが必要なので、スタンダードでは難易度が高い種目でしょう。

 

スローフォックストロット

スローフォックストロットは4拍子の音楽に合わせて滑らかに踊るスタイルの種目です。ふわっと浮いているような感覚で踊るのが基本で、優雅さと軽やかさを兼ね備えています。フェザーステップと呼ばれる特有のステップが必要なので、テクニックが求められる種目です。

 

ラテンの5種類の特徴

ラテンアメリカンダンスには5種類あります。自由と個性があるのはラテンのメリットです。ラテンのダンスの特徴を一つずつわかりやすく紹介するので参考にしてください。

 

ルンバ

ルンバはラテンの中で最も情熱さを大切にする「愛の踊り」です。ラテンの社交ダンスは活き活きとしていてアクションが活発な種類が多いですが、ルンバはゆったりとしていて恋の情熱を表現するのが重要になっています。

ラテンの社交ダンスの中では最も初心者に向いていると言われていて、まずルンバから学ぶ人が多くなっています。

 

サンバ

サンバはブラジルのカーニバルダンスとして有名なサンバを社交ダンスに合わせたものです。カーニバルのセクシーさは抑えて品位を出しつつ、ブラジルのサンバに特有のバウンスアクションを取り入れています。

音楽のリズムが軽やかで盛り上がりやすく、楽しく踊れるので人気があります。ヒップを使うバウンスアクションに慣れると自然に盛り上がりながら踊れる種目です。

 

チャチャチャ

チャチャチャはラテンで最も人気がある軽快で楽しいダンスです。アップテンポな音楽に合わせて、スピーディーに踊るのが特徴です。チャチャチャ独特のandカウントで足をクロスされるステップがあるため、慣れるにはトレーニングが必要でしょう。

ただ、キレが良くてアクション豊富なダンスを楽しめます。踊り切ったときの爽快感もあるのでチャチャチャをマスターするのを目指して社交ダンスを始める人もいます。

 

H3:ジャイブ

ジャイブはリズミカルでアップテンポな音楽に合わせて踊るスタイルのラテンダンスです。アクションが大きいラテンの中でも最も運動量が多く、競技ダンスとして踊られることがほとんどです。見ていて格好いいのがジャイブの特徴で、キレのあるダンスで見ている人を魅了したいという人に特に人気があります。スポーティーな社交ダンスにチャレンジしたい人にはおすすめです。

 

パソドブレ

パソドブレはスペイン発祥で、闘牛とフラメンコの特徴を合わせたイメージの社交ダンスです。男性が闘牛士、女性が牛・ケープ(闘牛士が使う赤の布)を表現していると言われていて、男性が目立つダンスになっています。社交ダンスは女性がメインなのが一般的ですが、パソドブレは男性が主役になるのが特徴です。力強さや勇ましさを表現すると美しく踊れる社交ダンスの種目です。

 

パーティーダンスの4種類の特徴

パーティーダンスとして有名なのは4種類です。初心者には特におすすめなので、種類による個性の違いを解説します。

 

ブルース

ブルースは初心者でも気軽に親しめるので人気のあるスタンダードの社交ダンスです。ゆったりとした4拍子の合わせて踊るのが特徴で、センスがある人ならパーティー会場で音楽を聴きながらアドリブで踊れます。ステップが簡単なので、社交ダンス教室ではまずブルースから習うことも良くあります。基本的なステップを身に付けるのに適しているダンスなので、特に社交ダンスの初心者にはおすすめのパーティーダンスです。

 

ジルバ

ジルバはジャイブとよく似た軽快でリズミカルなパーティーダンスです。ジャイブに憧れて社交ダンスを始める人がジルバから学ぶことがよくあります。ジルバは本来はジターバグといい、日本ではそれが訛ってジルバと呼ばれるようになりました。

ジャイブに比べてテンポが遅めでステップを踏みやすいため、ジャイブなどのスピード感やリズム感が必要な社交ダンスを学ぶ入口としてジルバがよく用いられています。

 

マンボ

マンボはパーティーダンスとしてもあまり踊られなくなってきましたが、アメリカンスタイルの競技会ではマンボを種目に採用している場合があります。日本の社交ダンス教室ではマンボを取り入れていることがあまりありません。マンボはラテンのサンバとチャチャチャを合わせたような軽快な音楽で踊るのが特徴です。

胸や肩を大きく揺らし、男性と女性が向き合ってリズミカルなステップで踊ります。ステップは簡単なので初心者の練習にマンボが選ばれることもあります。

 

スクウェアルンバ

スクウェアルンバはパーティーダンスの中でも最も見られることがなくなってしまった種類です。フレンチルンバやボックスルンバとも呼ばれています。ラテンで人気のルンバと似ているため、競争の中でなくなってしまったと言われています。

スクウェアルンバはリズムはルンバと同じですが、ステップは前後左右だけになっていて、男女が向かい合って踊るスタイルです。初心者にはわかりやすくて親しみやすいダンスでしょう。

 

まとめ

社交ダンスは競技ダンスと非競技ダンスの2種類があり、競技ダンスはスタンダードとラテンに分類するのが一般的です。スタンダードもラテンも5種類ずつあり、ダンスの種類によって全く異なる特徴を持っています。

競技ではないパーティーダンスにはもうほとんど踊られなくなってしまったものもありますが、初心者にも踊りやすいことから社交ダンス教室で教えているものもあります。

競技として社交ダンスをするときには、スタンダードかラテンの一通りの種目を学んで身に付けることが必要です。趣味で社交ダンスを楽しみたい人は複数の種目をマスターしなくても大丈夫です。好きな種類を選んで練習し、楽しく踊れるようになりましょう。社交ダンスにはいろいろな種類があるので、センスに合う種目を選べます。

社交ダンスに興味を持っているなら、自分にぴったりの種目を探してチャレンジしてみてください。